八尾市ものづくりnet.環境コンテンツ企業一覧葵スプリング株式会社
2005年に環境マネジメントシステムISO14001を取得して以来、環境負荷低減に向けた取り組みを模索してきたが思うような成果が得られず、限界を感じていた。そこで2006年頃からシックスシグマや5S活動、QCサークルなどの活動を本格的に開始し、無駄な材料使用を削減することが環境負荷逓減に繋がるとの考えのもと、「投入資源の最適化」、「品質ロスコスト削減」の2つを重点課題として環境問題に取り組んできた。
廃棄ロスコスト削減のグラフ
自主改善活動
改善活動報告書
取材後に事務所と工場を見学したが、整理整頓が行き届いており、日頃の取り組みの一端を垣間見ることができた。また、社内のあちこちに従業員の改善提案が掲示されており、改善効果の大小を問わず、従業員の提案を尊重し受け入れる柔軟な社風を感じた。今後も更なる環境負荷低減に向けて、「投入資源の最適化」や、自動化や生産工程の見直しを中心とした「廃棄ロスコスト削減」を強化していく意向であり、その熱意は衰えることがない。
しかし、環境への貢献はこれだけではない。当社の主力製品である「バネ」も私たちの目に見えない部分で環境負荷低減において大きな役割を果たしている。お客様から求められる加工精度やニーズをクリアしていくうちに、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの2次電池部品や太陽光関連の金具など、自然と環境・省エネルギーに関連した仕事が集まるようになったという。現在、受注の半分程度を同分野が占めているが、今後はそれを更に強化する方針であり、環境に優しい企業として更なる躍進が期待されよう。