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八尾市ものづくりnet.の中の八尾のトップシェア/オンリーワン企業の中の豊国製油株式会社

環境分野でがんばるものづくり企業

人と地球に優しいファインケミカル素材セバシン酸(ヒマシ油誘導体)

豊国製油株式会社
セバシン酸の国内トップシェアメーカー

石鹸、化粧品、インキ。どれも身近な製品であるが、その原料にはヒマシ油が用いられている。
 ヒマシ油は、トウダイグサ科のトウゴマの種子(別名:ひまし)から採取される植物油である。脂肪酸を含む脂肪油で、脂肪油の中でも最大の粘度、比重を誇るほか、低温でも高い流動性を有しており、ファインケミカル製品、医薬品、建設関連資材、自動車工業用品など150種類にも及ぶ用途で用いられている。
 豊国製油株式会社はヒマシ油の精製を手掛ける数少ないメーカーの1つであり、ヒマシ油だけではなく、セバシン酸、ポリステルポリオール、ウンデシレン酸などのヒマシ油を原料としたファインケミカル素材の提供も手掛けている。その中でも、ナイロンやプラスチック原料の1つであるセバシン酸においては高いレベルでノウハウを有しており、国内シェア80%を誇るトップシェアメーカーとなっている。

純度・溶融色共に優れたセバシン酸

ヒマシ油の市場は全世界で9億ドル前後あるといわれているが、同社の保有する生産ラインは世界で有数のスケールを誇っている。原料の厳選から、圧搾、精製、加工まで一貫した生産システムを有しており、高品質、高純度、高性能を誇るヒマシ油を製造することができる。
 豊国製油株式会社は、品質保証の国際規格ISO9002を1994年に日本の植物油脂メーカーとして初めて取得した。同社の製造するセバシン酸は、純度・溶融色共に優れており、分子量分布がシャープでバランスの良いポリマーとなっていることが特徴であり、ISO9002の取得により、セバシン酸の製造・販売分野において高度な品質保証体制および安定供給体制を構築できたことが、この分野で同社がトップシェアを誇る要因の一つとなっている。

新領域への挑戦

従業員98名のうち、25名は開発業務に従事しており、マーケットイン、プロダクトアウトの両面から新たな商品開発に挑戦している。その一例として、2013年7月からは大手石油精製メーカーからαオレフィン誘導体事業の一部を買収し、同社として初めて石油化学製品をラインナップに加えた。αオレフィンは、界面活性剤などに利用されるほか、可塑剤や合成洗剤に使用される高級アルコールの原料となり、今後の成長が期待される。これまでに植物油脂で培った技術を新領域に活かし、顧客の要望に応え続ける。

今後の展望 ヒマシ油の無限の可能性を追求

二酸化炭素排出量規制など環境意識の高まりから、石油化学原料から環境負荷の低い植物油脂への代替の需要が高まりつつある。豊国製油株式会社の手掛けるヒマシ油およびその加工品は、原料の調達状況によって価格が変動するリスクがあるものの、地球環境資源の有効活用、二酸化炭素排出量の削減など地球への環境負荷の低減にも優れており、環境に優しい製品の開発に大きく貢献できる。今後も世界有数の生産設備と開発体制を活かし、外部環境の変化を捉えつつヒマシ油の無限の可能性を追求していく。

豊国製油株式会社
○所在地:   〒581-0092 大阪府八尾市老原4-170
○TEL:   072-949-4121
○FAX:   072-949-9124
○ホームページ:   http://www.hokoku-corp.co.jp
  • Technical技術
  • Product製品・部品

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